おむつかぶれステロイド薬の種類と市販薬!赤ちゃんのあせもの治し方と対策
赤ちゃんのお肌トラブルと言えば、おむつかぶれに虫刺され、湿疹に、突発性発疹、あせも。
さらに帯状疱疹・手足口病に、プール熱などてんこ盛り状態。
赤ちゃんは自分で「痛い」と言うことができないので、親が赤ちゃんの体や肌の状態を常に気をつけないといけません。
特に赤ちゃんの肌トラブルで多いのが、おむつかぶれとあせも!
特に暑くなる時期は肌のトラブルが多く大変です。
あせもは首周りや顔、背中、おむつかぶれはお尻と、肌のいたるところで皮膚トラブルが発生します。
さらに、赤ちゃんのおむつかぶれは一度なると、何度も繰り返すことが多く、なかなか治りずらいです。
できれば、あせもも、おむつかぶれも一度でしっかりと治したいですよね。
そこで、今回は赤ちゃんのおむつかぶれやあせもの治し方と、おむつかぶれやあせもで処方されるステロイド薬の種類や副作用をご紹介します。
おむつかぶれやあせもに使える市販薬も併せてご紹介します。
目次
赤ちゃんのおむつかぶれの症状
赤ちゃんがおむつをつけるとき、泣いたり、嫌がったりすることはありませんか。
おむつをつけるのを嫌がって、赤ちゃんのお尻に下記の症状があれば、おむつかぶれの可能性があります。
- お尻が赤い
- 発疹がある
- カサカサした湿疹
- お尻をふくと泣く
- お風呂でお湯がお尻にあたると泣く
おむつかぶれは、おむつをしている部分の範囲にのみ起こる症状です。
もし、おむつをしてない部分にも発疹や湿疹がある場合は、おむつかぶれではない可能性があります。
おむつが当たらない部分に湿疹やかゆみがある時は、別の病気の可能性も考えましょう。
赤ちゃんのおむつかぶれの原因
赤ちゃんのおむつかぶれには、いろいろな原因があります。
- おしっこ・うんち
- 汗
- お尻のふきすぎ
- おむつによる肌への刺激・摩擦
- おむつのサイズがあっていない
- おむつの交換頻度が少ない
おむつかぶれは、おしっこやうんちによる肌への刺激が原因です。
おむつの中はおしっこや汗でかなり蒸れているので、肌がふやけています。
その中でこすれたり、刺激を与えてしまうと肌が炎症をおこして「おむつかぶれ」となります。
おむつの交換が少なかったり、長時間おむつを変えないと、おむつかぶれになりやすいです。
また、おむつを交換するときに、お尻拭きシートなどでふくと、何度もお尻をふくことが刺激となってかぶれることもあります。
赤ちゃんの肌はやわらかく皮膚も薄いので、やさしく拭いているつもりでも、かぶれてしまいます。
他にもおむつかぶれになる原因は、おむつの製品の素材やサイズが赤ちゃんにあっていない事もあります。
サイズが小さいと、ウエストや足のギャザー部分がこすれて赤くなることがあるので、お尻だけでなく、ウエストや太ももの付け根も気をつける必要があります。
赤ちゃんは、一日中「オムツ」と言うサウナパンツを履いているようなものなので、ずっと履いていると蒸れるのも当然ですね。
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おむつかぶれのカンジタ性皮膚炎の違い
お尻が赤くなったり、かぶれたりするには、おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)と、カンジタ性かぶれ(カンジタ性皮膚炎)、混合かぶれの3種類があります。
①おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)
いわゆるおむつかぶれ「おむつ皮膚炎」と言われるものです。
お尻がかぶれて真っ赤になることが多いです。
非ステロイド軟膏を処方される事が多いですが、ひどい時はステロイド配合の軟膏が処方されます。
②カンジタ性かぶれ(カンジタ性皮膚炎)
カンジタ性かぶれは、「カビ菌」が原因です。
ステロイド配合薬を塗ると、更に悪化してしまうので、病院で抗真菌薬を処方してもらいましょう。
お尻が赤くなるだけでなく、白くカサカサした湿疹や、ブツブツとした発疹が見られます。
③混合かぶれ
混合かぶれは、おむつかぶれとカンジタ性皮膚炎が同時に起こっている場合です。
混合かぶれは、カンジタ性かぶれのカビ菌退治をしてから、単純かぶれの治療となります。
おむつかぶれステロイド薬の種類と市販薬
おむつかぶれを治すには、病院に行き、塗り薬を処方してもらうのがオススメです。
あまりおむつかぶれの症状が重くなければ、市販の薬も効果があります。
まずは、病院で処方されるお薬からご紹介します。
処方されるお薬にはステロイドが配合されているものと、配合されていない非ステロイドがあります。
おむつかぶれがあまりひどくない初期症状であれば、非ステロイドが処方されることが多いです。
しかし、かぶれがひどい場合には、ステロイドが配合されている薬が処方されます。
非ステロイド薬
- ゲンタシン軟膏
- ベシカム軟膏
- アズノール軟膏
- コンベック軟膏
- アンダーム軟膏
- サトウザルベ
ステロイド薬
- エキザルベ軟膏
- キンダベート軟膏
- ロコイド軟膏
- 亜鉛華軟膏
おむつかぶれになって最初に処方される薬で多いのが、「アズノール軟膏」です。
アズノール軟膏は非ステロイドの薬なので、ガーゼなのにつけてかぶれている所にあてると良いです。
それでも治らない、もっとひどいおむつかぶれの時は「ロコイド軟膏」「キンダベート軟膏」などのステロイド系軟膏が処方されます。
「赤ちゃんにステロイド系のお薬なんて」と思う人もいますが、かぶれがひどい状態であれば、一度でしっかりと治した方が赤ちゃんの為です。
強い薬はすぐに効果がありますので、病院の指示通りに塗り、よくなったらもう塗る必要はありません。
おむつかぶれがひどい場合は、非ステロイドのお薬を長く塗って、少しずつよくなるよりも、ステロイドの薬を適切に塗って早く治す方が大切です。
一度おむつかぶれが治れば、次は再発しない為の予防をしましょう。
ステロイド軟膏の副作用や種類、効能については、以下の記事で紹介しています。
おむつかぶれやあせもに効果のある市販薬
赤ちゃんのおむつかぶれがひどくて、病院に行きたいけど、土日でお休みなんてことありますよね。
さらに夕方や夜になってひどくなることも。
そんな時におむつかぶれに効果のある市販薬を家に置いておくと便利です。
おむつかぶれに効果のある市販薬といえば「ポリベビー」、おむつかぶれにはこれ!と言われる程有名な市販薬です。
ステロイドは配合されていない非ステロイドのお薬で、パッケージにも以下の症状に効果があると書かれています。
- おむつかぶれ
- あせも
- 湿疹
- 皮膚炎
すぐに病院に行けない時のために、赤ちゃんのおむつかぶれ用に市販薬の「ポリベビー」を置いておくのも良いですね。
おむつかぶれにNGな市販薬
①オロナイン軟膏
おむつかぶれで使用してはいけない市販薬に「オロナイン軟膏」があります。
オロナイン軟膏は、ステロイドが入っていない軟膏なので、効果があると思われがちですが、おむつかぶれに塗ると逆にひどくなる場合があります。
使用説明にも「かぶれには使用しない」と書いてあるので、おむつかぶれには使わないようにしましょう。
②ベビーパウダー
また、「ベビーパウダー」もおむつかぶれにはよくありません。
ベビーパウダーはおむつかぶれを予防するには効果的ですが、既におむつかぶれになっている時は赤みや湿疹がひどくなる事があります。
お尻が赤くなっていたら、一旦ベビーパウダーを使うのを中止しましょう。
赤ちゃんのおむつかぶれの治し方と対策
おむつかぶれを治すには、塗り薬を使いますが、その他にも大切なことがあります。
- おむつ替えを何度もおこなう
- おむつ替えの時に、お尻を乾かす
- 赤ちゃんにあったおむつを選ぶ
- お尻を洗う
おむつかぶれにならない為にも、赤ちゃんのオムツ替えをしっかり行わないといけません。
しかし、オムツ替えの時に、市販の「お尻拭き」濡れシートを使っていませんか?
実はこのお尻拭き、オムツかぶれが酷い場合には、逆効果にしかなりません。
お尻をきれいに拭いているつもりでも、赤ちゃんの肌の潤い成分を奪っていることがあります。
かぶれがひどい場合は、うんちの後、清潔な濡れタオルで優しく拭いてあげるか、ぬるま湯で洗ってあげましょう。
ぬるま湯でお尻を洗うことで、お尻を拭く刺激がなくなります。
また、日中約15分程度、おむつをはずしてお尻を全開にするのも良いです。
ただし、お部屋の床をおしっこで汚さない為にも、防水シートや、大人用のシート状の尿とりパットを準備しましょう。
しっかり準備をした後、赤ちゃんのオムツを全開にして風通しをよくすると赤ちゃんも気持ちよさそうですよ。
もう一つ、今の育児の世界では、圧倒的に紙おむつが主流ですが、布おむつにこだわりがある親もいますよね。
しかし布オムツはおむつかぶれの原因になることもあります。
おむつかぶれに悩んでいる場合は赤ちゃんの為に、紙オムツへと転向するのも良いです。
最近の紙おむつは昔と比較しても、通気性や肌触りがよくなりました。
赤ちゃんは汗っかきなので、通気性を良くする事がおむつかぶれを治す早道です。
おむつかぶれの治し方体験談
私はおばあちゃんの昔の知恵で「純正ごま油」でおむつかぶれを治しました。
ごく少量、ママさんの手の平で温める、もしくは化粧水用のコットンにつけて、赤くただれている場所に優しく塗って上げてください。
因みに、トントンと軽くお肌に乗せる感じです。
逆に塗り過ぎるのは禁止、悪化する可能性があります。
注意点としては陰部に使用するのは禁止です。
ただし、この方法は体質によっても効果が違います。
私の子供は効果がありましたが、かぶれやアトピーがひどい場合は病院に行くのが一番です。
ちなみに、ごま油をお尻に塗ると…当然ごま油のおいしい香りがします。
好き嫌いはあると思いますが、結構ごま油の香りがするので、苦手な人には「太白ゴマ油」がおすすめ。
焙煎していないごま油なので、あのごま油独特の香りが全くしません。
色もほとんど透明ですし、赤ちゃんのお肌に使うのであればこちらの方が良いですよ。
軽度のアトピー性皮膚炎にも、効果がありました。
お薬系を使いたくない治し方としてはとてもよい方法です。
おむつかぶれとあせもの違いと見分け方
赤ちゃんは「おむつかぶれ」だけでなく、「あせも」にもなりやすいです。
しかし、おむつがあたる部分にブツブツができると、おむつかぶれorあせもか判断がつきにくい事もあります。
おむつかぶれとあせもの違いと見分け方をご紹介します。
①症状が出る部位の違い
- おむつかぶれ:お尻・おむつにあたる部分
- あせも:顔・首・背中・脇腹・汗の出る部分
②症状の違い
- おむつかぶれ:赤くなる
- あせも:ブツブツ(発疹)ができる
おむつかぶれは、おむつが当たっている部分が真っ赤になり、最初は発疹がでません。
あせもは最初はブツブツと発疹がでて、その後ブツブツが大きくなっていきます。
ブツブツは赤い時もあれば、最初は白い時もあります。
あせもは症状がひどくなると、水ぶくれができることもあります。
赤ちゃんのあせもの治し方と対策
赤ちゃんのがなりやすい症状の一つに「あせも」があります。
大人に比べて、とっても汗かきな赤ちゃんはあせもになりやすいです。
あせもは暑い時期だけと思いがちですが、意外にも季節を問わず、親の背中や胸の中に抱きついている時にもなりやすいです。
外の気温に、ママの体温が加算されて、かなり汗をかきます。
真冬でも寒さ対策で厚着していると、逆効果になる事があるので注意しましょう。
赤ちゃんのあせもの治し方
赤ちゃんのあせもは症状によって、治し方が違います。
まだ白いブツブツでかゆみがない場合は、赤ちゃん用のボディソープ等で体をやさしくしっかりと洗ってあげる事で、自然と治ります。
既に、赤いぶつぶつやかゆみがある場合は、以下の市販薬が効果的です。
- ポリベビー
- ムヒベビー
どちらも赤ちゃんのあせもに効果があるので、かゆみがある場合は塗ってあげましょう。
また、あせも予防には、以下の商品もおすすめです。
赤いブツブツした発疹やかゆみがひどい場合、水ぶくれができている場合は、病院で診察を受けて塗り薬を処方してもらいましょう。
赤ちゃんのあせもの対策とお手入れ
あせもで大切なのが、日頃のこまめなお手入れ。
赤ちゃんのあせも対策がこちら。
- 汗をかいたら拭く・着替える
- 部屋の温度や湿度に気をつける
- シャワーを浴びる
- 綿やガーゼの服を着る
汗をかいたらこまめに拭く、特に首周りはあせもができやすいので、汗をかいたらふいてあげましょう。
夏場で汗をしっかりとかいた場合は、シャワーを浴びて、着替えるのもオススメです。
服は、綿やガーゼなど肌への刺激が少ないものが良いですね。
また、部屋の温度・湿度が高くなりすぎないように注意しましょう。
赤ちゃんのあせも対策【保冷剤】
夏場におすすめなのが保冷剤を使う方法。
ケーキを購入した時など「保冷剤をお付けしますか?」といわれてもらう、保冷剤を使います。
大人用の布マスク2枚用意しましょう。
両端と底辺を縫い付けて、ポケット状になった中に、保冷剤を入れます。
そして、耳ゴムを上手く利用してクリップ等で、抱っこキャリーにセットします。
丁度、赤ちゃんの顔部分に当たるように調節してみましょう。
あせもでかゆいがひどい時も、タオルに保冷剤をまいたものを、かゆい部分に当てると良いですよ。
おむつかぶれの対策と薬のまとめ
- おむつかぶれはおむつの部分のみに起こる
- 原因は肌への刺激や摩擦
- お尻拭きシートはおむつかぶれには逆効果
- カビが原因のかぶれもある
- 初期症状であれば非ステロイドの薬
- ひどい場合はステロイドの薬
- 市販薬はポリベビーが効果的
赤ちゃんは、新陳代謝が活発なので、とても汗をかきます。
季節を問わずで、身体が活発にエネルギーを燃やして、逞しく成長を続けていると証拠です。
「おむつかぶれ」も「あせも」も汗をかく赤ちゃんにとっては、必ず通る症状です。
赤ちゃんは、おむつかぶれやあせもになっても、泣く事しかできません。
親がおむつをこまめに取り替えて清潔にしたり、汗をかいたらふいてあげたりして、赤ちゃんの肌を守ってあげましょう!
あせもやおむつかぶれの治療には、ステロイド配合の軟膏が1番と思われがちですが、赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。
肌が薄い分、吸収率が高いので、初期症状であれば非ステロイド軟膏を使うと良いです。
皮膚科・小児科に行くと適切な薬を処方してくれますので、しっかりと説明を聞いて赤ちゃんに使用しましょう。
ステロイド軟膏の赤ちゃんへの注意点や副作用、市販薬の種類や強さについては、以下の記事で紹介しています。