女性の腰痛の原因と症状!内臓や子宮の病気と右側と左側の痛みの違い

女性の腰痛の原因と子宮や卵巣で考えられる病気

重いものを持ったり、ちょっと無理な運動をしたり、年齢を重ねていくと腰の痛みが増える事が多くなります。

腰痛というとギックリ腰を思い浮かべる人も多いですが、他にも腰の痛みには様々な病気が隠されている事があります。いつもの腰痛と思っていても、実は病気ということもあるので、注意が必要です。

特に女性は子宮や卵巣などの病気でも腰痛になる事があるので、男性よりも気をつけなければいけません。

さらに気をつけなければいけないのが内蔵の病気、内臓の病気は腹痛になる事が多いですが、中には腰痛となって症状が現れる時もあります。

今回は女性の腰痛の原因と主な症状、子宮や卵巣、さらに内蔵から考えられる病気をご紹介します。他にも右側と左側の腰の痛みの違い、病院は何科に行けば良いかなどもご説明します。

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背骨の構造と椎間板

腰痛の原因や症状の説明の前に、人間の背骨や脊椎の構造についてご説明します。

人間には、首の骨「頸椎7個」、胸の骨「胸椎12個」、腰の骨「腰椎5個」、お尻の骨「仙椎5個」、尻尾の骨「尾椎1個(正確には3~6個)」。合計:30個の骨で、背骨と言われるものを構成しています。

その内、人間の体重の大半を受け止めているのが、首の骨と腰の骨です。

背骨の一つ一つには、脳からの指令を伝える脊髄が、お尻の下辺りまで通る為に穴が開いています。背骨合計30個の、骨の穴が積み重なって連結し、1本のホース状の管を形成します。

元々四足歩行時代には真っ直ぐなI字型をしていた背骨ですが、長い進化の歴史の中で、S字型へと変化しました。

S字への変化により、重たい頭や身体の体重を支える事が可能となり、重たい荷物を運んだり、歩く時の地面からのショックや、急激な身体の態勢を変える負担を吸収できるようになっています。

背骨は背骨同士がぶつかりあったり、こすれたりしないように、クッション作用がある軟骨成分が間に挟まっています。このクッションの事を、椎間板と言います。

この椎間板こそが、老化現象により、様々な背中の痛みや腰痛の原因になります。

腰痛の原因

腰痛の原因は、男女ともになる病気と、女性のみがなる卵巣や子宮からの病気の可能性の2パターンがあります。

まず初めに、男女ともになる腰痛の原因をご紹介します。

腰痛の原因①老化現象

腰痛の原因としてまずあげられるのが老化現象です。年齢を重ねていき、体の関節など痛んで来るのは老化の為です。

スポーツ選手などは、体を酷使する為、肘や膝などケガをする事が多いですが、これは普段の生活よりも圧倒的に関節を使う回数が多く負担をかけているから。

もちろん、一般的な生活をしていれば、若い頃から関節が痛いということは少ないですが、年齢とともに累積の回数も多くなってくるので、ほとんどの方はどこかに痛みを感じる事が多くなります。

腰や背中で痛みを感じる主な原因は、椎間板です。年齢を重ねていくと老化現象として、椎間板のお菓子のグミの様にプヨプヨした弾力が失われてしまいます。

お菓子のグミもそうですが、強く指先で押しても、柔らかい弾力があるので、直ぐに元のグミの状態に戻ります。これが若い頃の椎間板の状態です。

しかし年齢を積み重ねていくと、長年の負担が積み重なって、その弾力性が少しづつ繊維化して、固くなってしまいます。

グミやお餅も長期間放置すると固くなりますが、椎間板も老化に伴い、この弾力性が無くなる事で、椎間板が固くなり使いづらくなります。

そして椎間板が圧迫されたり、すりへったりすることで、椎間板ヘルニアや椎間板すべり症の原因となります。

他にも老化現象が原因で起こる病気に脊髄管狭窄症があります。

人間の骨は、毎日の生活の中で破壊され新しく造られています。医学的には、約3ヶ月サイクルで全ての骨は生まれ変わっていると考えられています。

もちろん、全ての骨が1.2.3!で一度に生まれ変わるわけではなく、少しずつ生まれ変わり、その役割をしているのが、骨芽細胞(こつが)と破骨細胞(はこつ)と言われる細胞です。

破骨細胞が、毎日骨細胞を壊していき、それに負けじと、骨芽細胞が骨を造っていくのですが、そのバランスが崩れた時に問題となるのが、脊髄管狭窄症です。少しづつ造られて行く骨が、脊髄が通る管を狭くしてしまいます

腰痛の原因②日常生活

腰痛の原因で、一番多いのが「ぎっくり腰」と呼ばれる急性腰痛症です。ちょっと重い荷物を運ぼうとして、グキッという音とともに激痛が走る事が多いです。

ぎっくり腰の原因は、いつもと違う動作で腰周りの筋肉に負担をかけるから

重い荷物などを持ち上げる時は、脚を肩幅に広げて軽く膝を曲げ、腰を落とした態勢から荷物を持ち上げるのが理想形です。

しかし、目の前にある荷物を運ぶ時は、腰だけ曲げて荷物を持って、腰と上半身の力で地面から持ち上げようとする人が多いです。この動きこそが、ぎっくり腰の原因になります。

まさか、ちょっと重い荷物を持つだけで腰に痛みが走るとは全く思っていないので、もっと腰を落としてするべきだった…と後悔することも多いです。

逆に慢性的な腰の痛みが続くのを、慢性腰痛症と言います。

慢性腰痛症の原因は腰の筋肉疲労、仕事や日常生活など、腰に負担をかける姿勢をしている事で慢性的な腰の痛みが続きます。

中腰の姿勢で仕事をする人は腰痛持ちの人が多いですし、掃除など家事をして腰を痛める事もあります。

女性の腰痛の原因と病気

次に、女性の腰痛の原因と考えられる病気をご紹介します。

女性の腰痛の原因①子宮筋腫

子宮の内外に、女性ホルモンの作用過多が原因で、本来ある筈のない繊維化が起こり、子宮壁などに「コブ状」の塊ができるのを子宮筋腫と言います。

子宮筋腫は、子宮内膜を排出する際、子宮が収縮を繰り返す時に邪魔をするので、腰痛や腹痛の痛みが出る事があります。

腰痛の場合は鈍痛として症状が現れる事が多く、その他にも不正出血や貧血、生理の量が多い、長く続くなどの症状があります。

子宮は、鶏の卵程の小さな臓器なので、子宮内に出来ると不妊の原因にもなります。もし腰痛が長く続く場合は一度病院で検査をしてみるのが良いです。

女性の腰痛の原因②子宮内膜症 

「受精卵」の着床に備えて、女性の子宮内には血管と絨毛組織(じゅうもう)から準備される、「子宮内膜」が分厚く造られています。

受精卵が着床しない場合は、子宮内膜は毎月の生理によって血液と共に排出されるのですが、時々排出されずに腹壁やお腹の中に戻ってくる事があります。

そして生理周期に合わせて増殖・減少を繰り返す為、かなりの痛みが出る事があります。特徴は、差し込むようなの腰痛、他にも生理痛がいつもより重く感じる事が多いです。

女性の腰痛の原因③卵巣のう腫

卵巣に良性の腫瘍ができることを、卵巣のう腫といいます。卵巣のう腫自体は、ある程度の大きさにならないと自覚症状がでません。

しかし卵巣の腫瘍が大きくなってくると、腹壁が引っ張られる事により腰痛の症状が出る事があります。

他にも特に体重は変わらないのに、お腹がいつもより出ている(張っている)、下腹部痛がある場合はかなり腫瘍が大きくなっている可能性があるので、婦人科に行くのが良いです。

女性の腰痛の原因④月経困難症

月経困難症とは重たい生理痛のこと、仕事や通常生活ができないほどの生理痛の症状が現れます。生理時に思い腹痛や腰痛を感じる場合が多く、ほとんど何も出来ずに動けない事も多いです。

月経困難症は鎮痛薬を使うと良くなる場合も多いですが、中には市販の鎮痛薬を使っても痛みが収まらなこともある為、病院で鎮痛薬を処方してもらう人もいます。

月経困難症(生理痛)の腰痛だとずっと思っていたけれど、実は子宮や卵巣の病気だったということもあるので、あまりにも思い腹痛や腰痛が続く時は病院に行き、診断を受けましょう。

女性の腰痛の原因⑤子宮頸管炎

子宮の出入り口にあたる子宮頸部には子宮頚管という場所があるのですが、そこにクラミジアや連鎖球菌などの細菌に感染して炎症をおこすと子宮頸管炎となります。

子宮頸管炎の症状として特徴的なのは、白や黄色のおりものが通常よりも多くでるようになることです。そしておりものの症状を放っておくと炎症が広がり、腹痛や腰痛の症状が現れる事があります。

女性の腰痛の原因⑥更年期障害

生理が終わり閉経を迎えると、女性ホルモンの量が減少していきます。するとホルモンボランスが崩れるため、様々な症状が出るのが更年期障害、その中に腰痛の症状が現れることもあります。

女性ホルモンはカルシウムを作り骨を丈夫にする作用がある為、閉経後はカルシウムが不足しがちです。腰痛などの症状がでた場合はカルシウムを多くとりましょう。

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女性の腰痛の症状

女性の腰痛の症状としては、毎月の生理痛のような重く鈍い痛みの腰痛があります。

他にも、骨租しょう症でスカスカになった腰の骨が、とうとう体重に耐えられなくなって徐々に潰れて行く事があり、腰痛の最大要因の1つとも言われています。

ご注意頂きたいのが、出産後の仙腸関節炎(せんちょう)です。

骨盤は、腸骨・坐骨・仙骨・恥骨と言う、4つの骨で構成されています。骨盤の部分で、蝶々の羽のような形をしているのが、左右の腸骨です。

その左右の腸骨の間にある、三角形の骨が仙骨です。坐骨は、座るとお尻に当たる骨、恥骨は、骨盤の前面の下の方で、子宮や膀胱を守るように包み込む形をした骨です。

出産の時、骨盤全体の4つの骨同士が協力し合って無理矢理に広がり、赤ちゃんを通す空間を作ります。その際に、本来ならば、ほんの少ししか動かない仙骨と腸骨の関節部分がダメージを受けて、関節部分がずれてしまう事があります。

また、特に腰を痛めた事も生理でも無いのに、腰が痛いという場合、もしかしたら妊娠の可能性もあります。

妊娠超初期と言われる着床期に、女性ホルモンのバランスの崩れが起こり、腰に痛みを感じる場合があります。この時の痛みは、激痛を感じたり生理痛の様な痛みの場合もあり、人によって痛み方に違いがあります。

腰痛で激痛の場合は、整形外科系の要因の可能性が高いです。鈍痛は、神経系の要因の可能性が高く、生理前後に感じる腰痛は、婦人科系の病気の可能性があります

女性の腰痛の中には、女性特有のガン疾患が関係している場合あるので、腰痛が続く場合は体からのサインなので、病院にに行くのが良いです。

ちょっと特殊ですが、定年退職腰痛と言われるものもあります。

ご主人がめでたく定年を迎えた後、家にずっといるご主人にイライラする事があります。するとそれがストレスとなり腰痛の原因となります。

右側と左側の痛みの違いで考えられる腰痛の病気

腰痛の原因で右側と左側で考えられる病気と女性の腰痛の症状

まず、右側に痛みを感じる場合に考えられる病気がこちら。

  • 肝臓の病気
  • 膵臓の病気
  • 上行結腸の病気
  • 虫垂炎

内臓の痛みも、腰痛として現れる事があります。また、左側に痛みを感じる場合に考えられる病気がこちら。

  • 胃の病気
  • 膀胱の病気
  • 脾臓の病気

そして、左右どちらかの仙腸関節炎や腎臓の病気も考えられます。

また、注意が必要なのは放散痛です。放散痛とは、痛みが広がり、別の場所で痛みを感じる事。

痛みには2種類があり、痛い部分に直接的に痛みを感じる場合と、原因の場所とは違う場所に痛みを感じる場合があります。

放散痛は、心臓疾患に症状として現れる事がありますが、腹痛や腰痛にも、放散痛がああります。

痛みを感じているのは、その部位ではなく脳です。痛みの信号が、脊髄を伝わって脳に届いて初めて「ここが痛い!」と感じる仕組みになっています。

脳に届く過程で、痛みの信号は様々な神経を通っています。しかし、脳は一瞬の間に、大量の情報の収集・整理・分析を行っている為、時々脳が誤作動を起こしてしまい、痛みに関係している神経の痛み?と勘違いをする事もあります。

なので腰痛が続いている場合も、実は腰付近の疾患ではないこともあるので注意しましょう。

女性の腰痛の原因と病気のまとめ

腰痛が続くと本当につらいですが、激痛が走るほどの腰痛の場合は本当に注意が必要です。

以前、腹膜炎を発症した際に、強烈な腹痛と共に腰痛にも襲われて非常に苦しく痛い思いをした事があります。腹膜炎は、命に関わる病気であり、すぐに開腹手術が必要です。

私が腹膜炎を起こした原因は、卵巣のう腫の茎捻転による卵巣破裂、女性の腰痛や腹痛の原因の病気の1つでもあります。

卵巣がパンパンに膨れ上がると、お腹の中の圧力で、ふとした動きで大きくなった卵巣の根本がグルッと捻じれると同時に、言葉にならない程の激痛に襲われます。

腰痛が続いているということは、身体の何らかの異常のサイン。男性と比較して、女性は筋力が弱いので、腰に対する負担の大きさが違います。

さらに高いハイヒールでの長時間の歩行、家事をする時に台所のシンクやコンロの高さが身体に合っていない為、無理な姿勢でのご飯作り、甘えてくる子供を抱き上げる等、腰に負担がかかる行動は日常生活にたくさんあります

仕事をしていると、前屈みでの事務作業や、長時間に渡る立ち仕事等、股関節の負担が、実は腰痛に繋がっている可能性も否定できません。

腰痛といっても、女性の場合は卵巣や子宮の病気があるので、まず腰痛がある場合は整形外科整形外科だけで腰痛の原因がわからない時は産婦人科の病院に行って、しっかり内視鏡やCT、MRIなどの検査をして腰痛の原因を突き止めましょう。

  • 腰痛の主な原因は老化と日常生活の動き
  • 女性の腰痛は子宮や卵巣の病気の可能性
  • 腰痛が激痛の場合は整形外科
  • 生理前後の痛みは産婦人科
  • 右側と左側の痛みで病気の違いがある
  • 放散痛など腰が原因ではないことも

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