ステロイド軟膏の副作用と効果や種類!色素沈着と赤ちゃんや妊婦の注意点

 ステロイド軟膏の副作用と効果と種類

アトピー性皮膚炎やおむつかぶれ、あせも、ニキビなどの肌の炎症や、口内炎など様々な時に処方されるステロイド軟膏。

実はステロイド軟膏といっても、たくさんの種類があり効果や強さが全く違います。

ステロイド軟膏には5段階の強さがあります。

大人でもひどい疾患の時に使うものや、赤ちゃんや子供・妊婦さんには効果が強すぎて使えないもの、赤ちゃんにも使えるものなど様々です。

皮膚の炎症などで使うステロイド軟膏、治るまでにどのくらいの期間がかかるのか、どのくらい塗らなければいけないか、副作用の危険性など気になる部分がたくさんあります。

また、ステロイド軟膏は作用が強く、副作用もあるので、怖い薬のイメージもありますよね。

今回はステロイド軟膏の強さの種類、効果や副作用を詳しくご紹介します。

併せて、顔や陰部、赤ちゃんや妊婦さんに使用する場合の注意点や、日光による色素沈着は本当にあるのかなど、ステロイド軟膏が怖いと誤解される原因もご説明します。

スポンサーリンク

ステロイド軟膏の誤解の原因

ステロイド軟膏とは?

ステロイド配合薬は、別名「合成副腎皮質ホルモン剤」と呼ばれています。

副腎皮質ホルモンは、人間の身体の中でも造られている物質。

老廃物を運んで来る汚れた血液を綺麗にして、オシッコを製造する腎臓の上にちょこんとそら豆の形をして乗っかっている副腎から造られます。

その効用をお薬にしているのが、ステロイド軟膏です。

ステロイド軟膏の誤解

その昔、「ステロイドを使った薬は怖い!」と、新聞や雑誌などで騒がれたことがあります。

ステロイド配合薬は「魔法の薬」としてもてはやされていた頃がありました。

副作用の事を詳しく説明されないまま、早く綺麗に治したい一心で一生懸命お肌に塗った結果、肌は荒れ、ステロイド剤は怖いという誤解の原因になりました。

この騒動が、世の中の人の頭の中に擦り込まれてしまい、「ステロイドは怖い薬」と誤解が生まれました。

ステロイド軟膏は、確かに強い効能や効果がありますば、正しく使う事で肌のトラブルは解決できる薬です。

色素沈着や苔癬化による誤解

さらに「日光による色素沈着があるので、ステロイドを塗ると日光に当たってはいけない」という話を聞いたことはないでしょうか。

実はこれもステロイド軟膏の誤解されている話の一つです。

もし本当に日光による色素沈着が起こるのであれば、処方される時に必ず「ステロイド軟膏を塗ったら日光を浴びないで下さい」と注意点を言われるはずです。

もし言われなかったとしても、本当に危険であれば使用上の注意などに書かれなければいけません。

しかしステロイド軟膏を処方されて、「日光に浴びないで下さい」言われた人はいないはずです。

1日2回以上ステロイド軟膏を塗る時は、朝と夜に塗る人も多いですが、朝塗っても色素沈着がおこることはないですし、日光をあびても全く問題ありません。

では、なぜ色素沈着がおこると誤解を受けるのでしょうか。

実は皮膚が黒くなったり色素沈着をおこすのは、皮膚の炎症が長引いたために起こる反応です。

ステロイド軟膏の使用量を間違っている、症状にあっているステロイド軟膏を使っていない場合、炎症が長引いてしまい、色素沈着が起こります。

また、色素沈着だけでなく、苔癬化(たいせんか)による誤解も多いです。

苔癬化(たいせんか)とは「皮膚が硬く暑くなってゴワゴワした状態」です。

ステロイド軟膏を使うと「皮膚がゴワゴワして厚くなる」のも、炎症が長引いているのが原因という事が多いです。

また薬を塗らずにいると、色素沈着して黒くなったり、苔癬化して皮膚が厚くなる事が多いです。

私もニキビがひどかった時は薬を塗らなかったので、今も色素沈着しています。

逆に塗った場所は綺麗に治っていますね。

ただし、暑い夏など1日中外に出て遊ぶ時など、外にいる時間が長い時はあまりたっぷり塗らない方が良いです。

これは色素沈着が問題ではなく、ステロイド軟膏は油を使用しているので、肌がベタベタして不快になります。

暑い夏に朝から保湿系クリームをべったり塗らないのと一緒ですね。

スポンサーリンク

ステロイド軟膏の効果と塗る期間

ステロイド軟膏の色素沈着と赤ちゃんや妊婦さんへの注意点

ステロイド軟膏を塗る期間

ステロイド軟膏は、肌に出るトラブル、湿疹や虫刺され、あせもやかぶれ、やけどやニキビなど、様々な炎症による腫れやかゆみ、痛みを抑えてくれる塗り薬です。

アトピー性皮膚炎でもよく使われており、症状やひどい時は効果が強いステロイド軟膏を使って、まずは炎症を抑える事が多いですよね。

おむつかぶれなども同じで、まずは症状を改善する為に炎症を抑える目的で使われます。

そして少しずつ、効果の弱いお薬へと切り替えていき、症状を完治させていきます。

実際に強い効果のあるステロイド軟膏を使うのは一時期だけ!

症状にもよりますが、ステロイド軟膏は短い間のみにしか使われず、長期間使用することはありません。

基本的に使用する期間は、1~2週間が多いです。

実際にステロイド軟膏を塗る期間や治るまでの期間ですが、症状によって変わるので、処方された時にしっかりと確認しましょう。

ステロイド軟膏を塗る時の効果と注意点

ステロイド軟膏を塗ると3日から4日で症状が改善することありませんか。

3日と言わず、翌日にはかなり良くなってい、もう治ったかなと思うことありますよね。

治ったかなと思った時が、ステロイド軟膏の気をつけなければいけないポイント!

ステロイド軟膏はよく効く薬なので、すぐに症状が改善し、そのまま塗るのを中止する人がいます。

でも、治ったように見えるのは薬が効果を発揮して症状が改善されただけで、まだしっかりと治っていないことが多いです。

「あまり長い期間塗りすぎると心配だし」と考える人は多いですが、お医者さんや薬局で指示された通りに塗りましょう。

自己判断で勝手に塗るのをやめてしまうと、少しの間は症状が改善されても、後でぶり返すことが多いです。

一般的には皮膚疾患で病院に行くと、また1週間ほどで再診察に行くことも多いです。

再診察の時に症状を見てもらって、このままステロイド軟膏を塗っていいのか、確認しましょう。

次に診察する時は、指示通りに塗っていると症状が改善されている事が多いので、ステロイド軟膏の使用を中止する、もしくは弱い薬に変更することが多いです。

スポンサーリンク

ステロイド軟膏の種類と強さ比較

ステロイド軟膏と言っても、様々な種類があり、それぞれのステロイド軟膏は効果の強さが違います。

ステロイド軟膏には5段階の作用のレベルがあるので、実際に自分が使っているステロイド軟膏がどのくらいの強さなのかチェックしてみましょう。

ステロイド軟膏の名前、販売会社、成分を記載しています。

レベルⅠ:作用が最も強い(Strongst)

デルモベート軟膏(日本グラクソ):プロピオン酸クロベタゾール

ジフラール軟膏(アステラス製薬):ジフロラゾン酢酸エステル

ダイアコート軟膏(ファイザー):酢酸ジフロラゾン

最も作用が強いものは、毛虫などに触れて起こる、接触性皮膚炎などに用いられる。

主に、症状が強く、早く治す必要がある場合に処方される。身体の皮膚が厚い、手の平・足裏・指の部分に使われる場合が多い。

子供に処方されることはなく、原則大人のみに処方される。連続の使用は1週間が目安。

レベルⅡ:作用がかなり強い(VeryStrong)

リンデロンDP軟膏(塩野義製薬):ジプロピオン酸ベタメタゾン

マイザー軟膏(田辺三菱製薬):ジフルプレドナート

ネリゾナ軟膏(バイエル薬品):吉草酸ジフルコルトロン

フルメタ軟膏(塩野義製薬):フランカルボン酸モメタゾン

トプシム軟膏(田辺三菱製薬):フルオシノニド

パンデル軟膏(大正富山医薬品):酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン

テクスメテン軟膏(佐藤製薬):吉草酸ジフルコルトロン

アンテベート軟(鳥居薬品):酪酸プロピオン酸ベタメタゾン

ビスダーム軟膏(テイコクメディックス):アムシノニド

シマロン軟膏(日医工):フルオシノニド

かなり強めの効果があり、子供は足や腕など皮膚が厚い部分に使われる事が多い。

子供に出される薬としては、一番強いので使う時は数回のみ。大人は連続の使用であれば同じく1週間。

レベルⅢ:作用が強力(Strong)

リンデロンVG軟膏(塩野義製薬):吉草酸ベタメタゾン・ゲンタマイシン硫酸塩

リドメックスコーワ軟膏(興和):吉草酸酢酸プレドニゾロン

プロパデルム軟膏(協和醗酵工業):ベクロメタゾンプロピオン酸エステル

ボアラ軟膏(マルホ):吉草酸デキサメタゾン

メサデルム軟膏(大鵬薬品):デキサメタゾンプロピオン酸エステル

ステロイドの中で強すぎず弱すぎず、リンデロンVG軟膏など肌トラブルに処方される事が多い。

連続の使用は大人であれば2週間が目安だが、子供には強いお薬なので、1週間以内が良い。

レベルⅣ:作用が中程度(Medium)

ロコイド軟膏(鳥居薬品):ヒドロコルチゾン酪酸エステル

キンダベート軟膏(グラクソ・スミスクライン):クロベタゾン酪酸エステル

レダコート軟膏(アルフレッサファーマ):トリアムシノロンアセトニド

アルメタ軟膏(塩野義製薬):アルクロメタゾンプロピオン酸エステル

ケナログ軟膏(ブリストル・マイヤーズ):トリアムシノロンアセトニド

グリメサゾン軟膏(第一三共):グリテール・デキサメタゾン

顔の肌トラブルなどでキンダベートやロコイドなど顔など皮膚の薄い部分にも処方される事が多い。

大人であれば連続の使用は2週間が目安。子供は1週間から2週間だが赤ちゃんの場合はさらに短い場合もある。

レベルⅤ:作用が弱い(Weak)

オイラックスHクリーム(ノバルティスファーマ):クロタミトン・ヒドロコルチゾン

プレドニン眼軟膏(塩野義製薬):プレドニゾロン酢酸エステル

エキザルベ軟膏(マルホ):ヒドロコルチゾン

ステロイド軟膏の中で一番効果が弱いもの、このレベルは市販薬も非常に多い。

連続の使用は大人も子供も2週間が目安。弱いといってもステロイドは配合されている為、長期間の使用はNG。

ステロイドの強さを比較しましたが、強さだけでなく、塗る場所も良い場所と悪い場所があります。

体全体を見ると、皮膚は厚い場所と薄い場所がありますよね。

薄い場所は薬を吸収しやすいので、あまり強めの薬が処方されることはありません。

吸収率が高いのが、陰部、顔、首です。

特に陰部の吸収率はダントツに高いので、陰部にトラブルがある時はかなり弱いステロイド軟膏や非ステロイド剤が処方される事が多いです。

逆に吸収率が低いのが、足、手など。

特に足の裏や手のひらは皮が分厚い為、吸収されくいです。

ステロイド軟膏の市販薬の種類や強さは、以下の記事を参考にしてください。

ステロイド軟膏の市販薬の種類や強さと効能の違い

ステロイド軟膏の副作用

ステロイド軟膏を使用する上で、一番気になるのが副作用です。

昔からステロイド軟膏を使用すると副作用が出るから、あまり使用しない方が良いという話があるので、ステロイド軟膏は絶対に使わないという人もいます。

しかしステロイド軟膏は使い方を守れば、効果を発揮できる塗り薬です。

まずはステロイド軟膏の副作用をご紹介します。

  • 皮膚が萎縮して薄くなりシワや皮膚のひきつりが現れる
  • 皮膚の毛細血管が広がり赤くなる
  • 皮膚の免疫力が落ちて、真菌やニキビなどの感染症になりやすい
  • 体毛が濃くなる

他にもかなり強いステロイド軟膏を、短い間に大量に使用すると副腎機能不全などの強い副作用が現れますが、そもそも長期的に大量に使用することはありません。

上記4つの副作用についても、長期的に使用する事で起こる可能性がある副作用です。

長期間使用すると肌が薬にたよってしまい、白血球が菌とあまり戦わなくなってしまいます。

白血球が戦わなくなると免疫力が落ちて、感染症になりやすい肌になります。

しかし、上記の副作用を心配してステロイドを使わないという選択をしてしまうと、通常であれば短期間で治る皮膚疾患が、なかなか治らない、慢性的になる原因にもなる可能性があります。

中にはステロイドが体にあわず、ステロイドを塗ることができない人もいますので、ステロイドが効いて皮膚疾患が治るのであれば、短期間塗ってしっかり治した方が良いですね。

副作用で気になるのがという方もいます。

顔は足や手よりも吸収率が高いので、顔に赤みが出たりすることがあります。

もし赤みがでたり、ステロイドを塗ってひどくなる場合は一度お医者さんに相談しましょう。

薬にはあう、あわないがあるので、別の薬に変えてもらうように相談すると良いですよ。

ステロイド軟膏は効かない?中毒になる?

ステロイド軟膏があまり効かなくなったと感じることはありませんか?

効かなくなる原因は、正しい使い方をしていないことが多いです。

つい塗る回数や量減らしたりしていませんか?

塗ったり塗らなかったりしていませんか?

塗り方が薄かったり、回数が少ないと効果がでない場合があります。

病院で処方された薬は、1日の使用回数や使用量を守って使いましょう。

正しく使えば、ステロイド軟膏薬が中毒になって止められなくなると言う事はありません。

もし正しい使い方をしていても症状が改善されない場合は、症状の程度に合わないステロイド軟膏の可能性もあります。

また、長期間使用すると同じステロイド軟膏が効かなくなるということもあります。

再度診察を受けて、現在の状態を説明し、自分にあったステロイド軟膏を処方してもらいましょう。

病院が合わないと思ったら、別の病院に行き、セカンドオピニオンを受けるのもオススメです。

ステロイド軟膏赤ちゃんや妊婦さんへの注意点

ステロイド軟膏赤ちゃんへの注意点

ステロイド軟膏を「赤ちゃん」に使用する時は、注意点があります。

赤ちゃんは大人と比較して、皮膚が薄いため、薬の吸収率も高いです。

なので、通常ステロイド軟膏の強いものが処方される事はありません。

症状にもよりますが、そこまで症状がひどくなければ最初はステロイド軟膏ではなく、非ステロイドの軟膏を処方される事が多いです。

しかし症状がひどい場合、非ステロイド系の軟膏が効かなかった場合は、「レベルⅤ:作用が弱い(Weak)・レベルⅣ:作用が中程度(Medium)」のステロイド軟膏が処方される事が多いです。

赤ちゃんはおむつかぶれやあせもなど、肌のトラブルが多いもの。

症状がひどいときは、ステロイド軟膏はよく効きます。

しかし、赤ちゃんに使用する場合は、使用する量や塗る回数などしっかりと確認しましょう!

特に多めに塗るのはよくありません。

「多めに塗ると治りも早くなりそう」と思いがちですが、多く塗っても効果があがるわけではありません。

処方された病院や薬局で言われた量や回数をしっかりと守って塗るのが、症状を治す為の早道です。

通常赤ちゃんに使用する場合は1週間以内がほとんどです。

もし症状が改善しない場合は、お医者さんにしっかりと相談しましょう。

赤ちゃんのおむつかぶれやあせものステロイド軟膏薬や治し方は、以下の記事で紹介しています。

おむつかぶれやあせものステロイド軟膏薬の種類や市販薬と治し方

ステロイド軟膏妊娠中の注意点

次に気になるのが、「妊婦さん」、妊娠中は薬に気を遣うもの。

妊婦さんはお腹の中に赤ちゃんがいるので、肌トラブルがあった時にステロイド軟膏を使ってもいいのか迷いますよね。

ステロイド軟膏は飲み薬ではなく塗り薬の為、皮膚から吸収される量はごくわずかです。

使用してもお腹の赤ちゃんや母乳などに影響はほとんどないと考えられています。

逆にステロイド軟膏を使わずに皮膚トラブルが悪化した方が、体調が悪化したり、ストレスを感じて、体に悪い場合が多いです。

もちろん、お腹の赤ちゃんが一番大切ですので、妊娠中に肌トラブルになった場合は、皮膚科に行って処方箋をもらうのが良いです。

自己判断で市販薬を塗るよりも、病院に行って診察を受けるのが安心です。

スポンサーリンク

ステロイド軟膏の副作用と効果や注意点のまとめ

  • ステロイド軟膏の色素沈着は苔癬化は誤解
  • ステロイド軟膏は炎症や腫れや痒みに効果的
  • 塗る期間は短期間が多い
  • ステロイド軟膏の強さは5段階
  • 副作用は長期間使用によりおこる場合が多い
  • 赤ちゃんに強めのステロイド軟膏は使われない
  • 妊婦さんの影響はないと考えられている

ステロイド軟膏は正しく使用すれば、効果が期待できる塗り薬です。

特に慢性化ではない皮膚トラブルでステロイドを正しく使えば、治る可能性が高くなり、早く治す事もできます。

一つ使う場合の注意点としては、家族や知人の間での使い回しはしない事

家族が処方されたステロイド軟膏を、家族の肌トラブルに使ってしまう事、結構多いです。

診断も受けずにステロイド軟膏を自己判断で使うのはよくありません。

必ず、皮膚科や小児科などの病院に行って、自分の診断にあったお薬を処方してもらいましょう。

ステロイド軟膏の市販薬をお探しの場合は、以下の記事を参考にしてください。

ステロイド軟膏の市販薬の種類や強さと効能の違い

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ