お腹の痛みが続く原因と症状別の場所と病気!原因不明や治らない時の対処法と薬

お腹の痛みが続く原因と症状や病気

お腹が痛い、腹痛があるのは男女共によくある事ですが、お腹の痛みが数日以上続く時はさすがに不安になりますよね。

そんなに痛みがひどいわけではないけど、チクチクした痛みが続いている、シクシクした痛みがある、ズーンとした重い痛みがある、こんな時何が原因なのかわからない事も多いです。

またズキズキして動けない程の痛みがある等お腹の痛みは様々なので、痛み方や場所、症状によって何の病気なのか判断が難しい事も。

特にお腹の痛みは病気だけでなく、ストレスなどで痛む事もあるので、数日続いた痛みを放っておく事も。しかし最初は痛みが穏やかでも急な痛みに変化する場合もあります。

痛みの度合いが変化するだけでなく、痛みの場所が変わる、移動することも。また、最初は特に痛みだけだったけど、次第にお腹に張りが出てくる病気もあります。

そこで今回はお腹の痛みが続く原因や病気を、左側や右側等の場所や症状別に詳しく解説していきます。また原因不明のお腹の痛みの場合、なぜ痛くなるのか、お腹の痛みが続いている、治らない時の市販薬等の対処法もご説明します。

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お腹にある臓器の場所

お腹の痛みが続くといっても、お腹は胸や肺と違い広い場所なので、右上、左上、右下、左下等、場所によって原因や病気に違いがあります。

また、お腹だけでなく背中や脇腹にも痛みが出る場合があり、お腹の痛みの場所によって判断することが大切です。まずはお腹付近にある臓器と場所をご紹介します。

  • 胃→みぞおちから左上腹部付近
  • 肝臓(かんぞう)→右上腹部付近
  • 胆嚢(たんのう)→上腹部付近
  • 膵臓(すいぞう)→みぞおち付近(背中側)
  • 脾臓(ひぞう)→左上腹部付近
  • 腎臓(じんぞう)→左右の腰付近(背中側)
  • 尿管→左右の腰から脇腹付近
  • 膀胱(ぼうこう)→左右の下腹部付近
  • 大腸→お腹全体
  • 小腸→お腹全体
  • 卵巣→左右の下腹部付近
  • 子宮→お腹から下腹部付近
  • 卵管→左右の下腹部付近
  • 前立腺→下腹部、足の付根付近

こうして見るとわかる通り、臓器が2つあるものや、大腸や小腸等お腹全体にある臓器は非常に多く、左側や右側、上下等、痛む場所によってお腹の痛みが続く原因を特定していく事が大切です。

上記に記載のある場所を見て、痛みの原因かもしれない臓器を考え、さらに症状を見ることで病気がわかる場合もあります。

また臓器ではありませんが、腹膜と呼ばれるお腹の臓器(大腸、小腸、肝臓等)の表面を全体に覆う薄い膜があり、お腹の痛みが続く場合やお腹の中の臓器に炎症が起こっている場合、腹膜も炎症を起こす事があります。

腹膜だけでなく、精巣も下腹部痛が伴う事もあり、注意が必要です。

さらに図で腹部の臓器の位置を詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にして下さい。→腹部の臓器の位置と病気

お腹の痛みが続く原因と病気

お腹の痛みが続く原因で最も多いのが胃腸系の病気です。まずは胃腸、消化器系の病気をご紹介します。

お腹の痛みが続く原因と病気①消化器系

  • 胃潰瘍→ピロリ菌が原因の事が多い。ズキズキした痛み。胃潰瘍だと思っていたら「狭心症」・「十二指腸潰瘍」だったと言う例も。また、胃炎も上腹部付近やみぞおち付近の痛みが続く事が多い。
  • 慢性膵炎腹痛が定期的に続く、またみぞおちや左脇腹に痛みが出る事が多い。
  • 慢性胆嚢炎→胆石が原因で発生することが多く、繰り返し上腹部に痛みが出る事が多い。
  • 虫垂炎→一般的に盲腸と呼ばれるもの、急に腹痛を伴う印象があるが、ズキズキと腹痛が続き、時間とともに右下腹部の痛みがひどくなる事もある。
  • 過敏性腸症候群→主に、下痢や便秘を繰り返す、または下痢や便秘が続く。発熱・吐き気・おう吐も見られる事がある。
  • 慢性腸炎慢性的な腹痛や下痢が続く、吐き気や嘔吐を伴う場合もある。
  • 潰瘍性大腸炎→お腹の痛みが続き、下痢や血便、微熱が続く。徐々に下痢がひどくなる。
  • 大腸憩室炎→盲腸周辺部と、S字結腸部分に起こりやすい病気。何らかの原因や便秘等で便が詰まってしまう事で毒素が発生して炎症を起こした結果、炎症部分が風船の様にお腹の中側に膨らむ。初期症状は下痢、その後周期的なしぼる様な痛み、発熱と震えがある。重症の場合は、急激な血圧低下、さらに赤黒い血便が見られる。
  • 便秘→重症の便秘の場合、便と共に腸内ガスが充満する事で痛みが起こる。

ちなみに、お腹の痛みで多いのが便秘ですが、便秘というと数日出ていないと便秘なのか、と考える人がいます。しかし便秘の定義は、必ずしも、1日以上とは限りません。

お腹に感じる不快症状や吐き気・腹痛などが見られない場合に、2~3日周期で定期的に排便があるのが定番ならば、それが、その本人の排便ペースとなります。

お腹の痛みが続く原因と病気②神経系

  • 肋間神経痛→肋骨を支配している「肋間筋(ろっかんきん)」の支配神経:肋間神経の異常で、神経痛の様なチクチクする痛みが脇腹に現れて続く事が多い。特徴として、呼吸の都度、肋間筋が動くので神経痛の様な痛みが出る。肋骨は、基本的には「12本」だが、ごく稀に個人差がある。
  • 脊髄神経異常→腰椎圧迫骨折や、脊髄神経の病気で痛みが現れる。腰椎(計5個)の部分で、これらの異常が起こると脇腹にも痛みが出る場合がある。

お腹の痛みが続く原因と病気③泌尿器系

  • 尿路結石→腎臓・尿管・膀胱・尿道の、いずれかに「結石」が詰まる。尿管に関しては、結石が詰まった側に痛みが出る。通常は、のたうち廻る激痛だが、痛みが弱い場合は脇腹に出る場合もある。
  • 腎盂腎炎(じんうじんえん)→左右どちらかの腎臓の入り口周辺の、「腎盂」に急性炎症症状が起こる。持続的なうずく様な痛みが続き、発熱・震えなどのショック症状が出る場合もある。命に関わるので、大至急、大きな病院を受診する事が大切。
  • 膀胱炎→膀胱内が、細菌や雑菌などで強い炎症症状が出る場合、排尿痛などと共に下腹部に痛みが出る場合がある。

お腹の痛みが続く原因と病気④生殖器系

  • 卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)→卵巣にできる良性の腫瘍で通常痛みはほとんどないが、腫瘍が大きくなって破裂、または卵巣がねじれると下腹部に激痛となる。
  • 卵巣痛→排卵に伴う痛みは排卵痛となり、左右下腹部に痛みを伴う事が多い。また排卵時に卵巣内が傷つき少量の出血を伴う時に痛みが出る事もある。
  • 卵巣出血→卵胞からの出血や黄体期の出血で卵巣から出血が続き、左右の下腹部痛が出る。卵巣出血は右の卵巣に多い。少量の場合は自然に血が止まるが、出血が止まらない場合は、お腹がぽっこりと出たり、血圧が下がったり、貧血になる。
  • 子宮内膜症毎月月経前後に下腹部に痛みを伴う。
  • 精巣捻転症→精巣がねじれるのではなく、精巣とお腹を繋ぐ精索がねじれ激痛が走る。

お腹の痛みが続く原因と病気⑤腹腔内

「腹膜」は、横隔膜から下の内臓全体を包み込んでいる半濁色の薄い膜で、お腹の中の臓器の全てを、半透明フィルムでのラッピング状態になっています。人間の内臓を守っている、大切な臓器の一部です。

  • 腹膜炎→虫垂炎や急性胆のう炎などの内臓の急性炎症で、発症する事が多い。吐き気・おう吐・発熱などと共に、お腹全体に強い張りが出る。身をよじる様な痛みが持続的に続き、血の気がなくなり、真っ青になる。命に関わるので、大至急、大きな病院を受診する必要がある。判断としては、平手で組んだ両手で、お腹の中央部分をゆっくりと押す。手を離した瞬間に、何とも言えない痛みがお腹全体に響く。

お腹の痛みが続く原因と病気⑥悪性疾患

  • 大腸がん腹部の違和感、下痢、血便(赤い血液が混ざる)
  • 胃がん→主に、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が原因。胃潰瘍と同じ様な症状が長期間に渡って続き、はっきりとした痛みがある。(真っ黒な血便は、胃潰瘍or胃がんの場合)
  • 腎臓がんお腹のしこりと、血尿が特徴。
  • 肝臓がんお腹の張りや下痢が続き、右上腹部に鈍痛を感じる。

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原因不明のお腹の痛みが続く時に考えられる事

病院に行って、検査を受けてもお腹の痛みの原因が分からない、原因不明の場合は以下の様な可能性も考えられます。

  • 無理な運動 →マラソンやジョギング等の、運動の後。
  • 呼吸が荒くなる事が原因→横隔膜の過剰活動
  • 筋肉痛が原因→運動時の、腹筋群の過剰負担。
  • 無理なダイエット→人間は、食べ物を摂取しなくても便が作られる。この為、ストレス性の心因が便秘を引き起こす。
  • バリウム検査後のアルコール摂取→胃のバリウム検査後には、必ず、下剤服用を指示される。下剤の作用は長時間続くので、下痢便は作られ続ける。バリウム検査後の、その日のアルコール摂取は、バリウムを腸内で固めてしまう。アルコール摂取は、厳禁。最悪の場合、「腸閉塞」や「腸ねん転」を引き起こす場合がある。
  • 妊娠継続による身体への負担→胎児の成長と共に、母体の下腹部に負担が大きくなって来る。母体の足の付け根の痛みや、右脇腹の張りと痛み、両脇腹のツリ感がある。
  • 糖尿病や心臓疾患の副症状
  • 食中毒の症状

あくまでも一例ですが、生活環境の変化、ストレス、不規則な生活等、心因性や疲労が原因でお腹の痛みが続く事も考えられるので、お腹の痛みが続き、病院で検査を受けても原因がわからない場合は、「心療内科」を受診するのも良いかもしれません。

*腹痛の右側や左側で考えられる病気や何科の病院に行けば良いかわからない場合はこちらの記事がおすすめです。→右と左腹痛の原因と病気とチクチク鈍痛の対処法

お腹の痛みが治らない時の対処法

何度トイレにいっても、お腹の痛みが治らない時があります。下痢の場合もありますし、便秘で痛みが治まらない事も。そんな時におすすめなのがお腹を温める事です。

お腹には冷えはよくなく、夏は暑い外からエアコンがきく冷たい部屋の中に入るとお腹が痛くなることがあります。冬は逆に外にでるとお腹が痛くなることも。

お腹を温める方法がこちら。

  • お風呂に入る
  • ひざ掛け等をお腹にかける
  • 腹巻きをする
  • 使い捨てカイロを貼る
  • 温かい食事をとる(生姜入り)

お風呂に入る事ができれば、体全体を温める事ができるので非常に良いのですが、すぐにお風呂に入る事ができない場合は、ひざ掛けなどでお腹を温めるのが良いです。

またカイロをお腹だけでなく、背中に貼るとお腹を温める事ができます。食事でおすすめなのが、生姜入りのスープ。生姜は体を内から温める効果があるので、生理痛等の時もおすすめです。

しかし、虫垂炎やお腹の痛みが激痛の場合は温めると逆効果になる事もあるので、注意しましょう。

また、お腹を温めるだけでなく、市販薬などの薬を飲むのも効果的です。お腹の痛みが続く時に効果的な市販薬をご紹介します。

お腹の痛みが続く時の市販薬

お腹の痛みが続く時に効果的な市販薬と対処法

お腹の痛みが続く時、何の薬を飲めが良いか分からない事も多いです。頭痛薬であればイブやバファリン等の鎮痛薬のイメージが強いですが、お腹の痛みだと胃腸薬なのか、整腸剤、または鎮痛剤なのかわからない事も。

お腹の痛みだけでなく、症状別に効果的な市販薬をご紹介します。

お腹の痛みと下痢

お腹の痛みだけでなく、下痢が続いている場合、下痢止めを飲む人もいますが、まずは下痢止めではなく整腸剤を飲みましょう。

下痢が続いている場合、体のウイルス等の菌を体外に排出いている可能性もあり、下痢は止めれば良いというものではありません。整腸剤を飲んでみて、様子をみるのが良いです。

市販薬の整腸剤では「新ビオフェルミンS錠」や「ザ・ガードコーワ整腸錠」「ミヤリサン錠」等がおすすめです。

もし整腸剤を飲んでも下痢が続く場合や、仕事等でどうしても下痢を止めたい場合は下痢止めを飲み、なるべく早めに病院に行きましょう。

お腹の痛みと便秘

お腹の痛みが続いていて便秘が原因の場合は、便秘薬です。しかし便秘薬は効果が強すぎる、下痢になってしまう事も多いので、何度も使うのはよくありません。

便秘薬といえばコーラックですが、コーラックは腹痛になりやすく、一気に下痢になってしまうこともあるので、「タケダ漢方便秘薬」がおすすめです。こちらだと腹痛が少なく、自然な感じででるので良いです。

お腹の痛みと胸焼け(胃痛)

上腹部の痛みがあり、胸焼けや吐き気がある場合は胃が原因の可能性があり、胃腸薬がおすすめです。

しかし胃腸薬といっても、効果別に様々な胃腸薬が市販されているので、胸焼けが強い場合は「太田胃散」、食後の胃もたれが強い場合は「新セルベール」、上腹部等の胃痛が強い場合は「スクラート胃腸薬」等が良いです。他にも「第一三共胃腸薬」もおすすめです。

お腹の痛みと生理

生理前後でお腹の痛みがある場合は、鎮痛剤が効果的です。効果が強すぎないでおすすめなのが「イブA錠」、他にも「バファリンルナi」も良いです。

*女性の腹痛の原因や卵巣・子宮の病気を詳しく知りたい場合はこちら→女性の腹痛の原因と卵巣や子宮の病気

お腹の痛みのみが続く

お腹の痛みのみがズキズキと続く場合は、鎮痛剤も効果があります。鎮痛剤で強い効果があるのが「ロキソニン」ですが、かなり効果が強く、人によっては下痢などの副作用が出る場合もあるので、あまりおすすめできません。

お腹の痛みには「ブスコパンA錠」がおすすめ、病院でも処方されることが多いお薬です。

お腹の痛みが続く原因や病気のまとめ

お腹の痛みが続く原因は、お腹のどの位置が痛むのか、また腹痛だけでなく下痢や吐き気等の症状から判断する事ができる場合もあります。

しかしお腹の痛みが続く時に大切なのは「病院を受診する事」です。

痛みが続くということは、内臓のどこかで異変が起きている可能性が高く、体がシグナルを出しているということ。仕事等でなかなか病院に行けないと、痛みがひどくなって慌てて病院に行く事もあります。

そして病院に行く時に大切なのが、しっかりと検査を受ける事です。お腹の痛みはまずは腹部の超音波(エコー)の検査を受けると内臓に異変がないか確認することができます。またある程度大きな病院であれば、CTやMRI等でさらに病気を特定する事ができる可能性が高くなります。

また、エコーやCTと違って検査にある程度の苦痛が伴いますが、大腸に異常がある、腹痛だけでなく下痢が続く場合は大腸内視鏡、いわゆる大腸カメラの検査を受けるのが良いです。

大腸カメラは前日から下剤を飲む等、かなり大変な検査ではありますが、何も異常がなければ安心できますし、何か異常が見つかれば、早めに見つかって良かったと思う事ができます。

お腹の痛みが続く場合は体からのシグナルなので、是非早めに病院を受診しましょう!

  • お腹の痛みが続く場合は痛みの場所が重要
  • お腹の痛みが続く原因は消化器系の病気が多い
  • 女性は卵巣や子宮に原因がある事も
  • 原因不明の場合は心因性やストレスの可能性も
  • 痛みが続く時はお腹を温める
  • 腹痛は消化器系は整腸剤が良い
  • 下痢が続く場合は下痢止めは最終手段
  • 生理痛や腹痛のみが続く場合は鎮痛剤も

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